排尿障害について

排尿障害

排尿障害には、尿を溜めておく「蓄尿」に問題がある場合と、尿を出す「排尿」に問題がある場合。 そしてこれらの症状が合わさっているタイプがあります。

特に、最近テレビのCMなどで目にするようになってきた過活動膀胱は、膀胱が勝手に排尿を始めようとして収縮することが原因です。膀胱がうまくコントロールできなくなるのです。そうなる理由はいろいろですが、脳血管障害などで、膀胱の神経が思ったように働かなくなったり、出産や加齢、肥満の人では骨盤が下がり気味になり、これが原因となることもあります。前立腺の肥大のように排尿障害がある場合でも、尿を押し出そうとして膀胱に負担がかかり、過活動膀胱も引き起こされるといわれています。


 1   日中9回以上、夜間1回以上目が覚めて、かつ強い尿意切迫感がある

 2  「行かないと漏れそう!」と思う強い症状

 3   がまんできずに漏れるという切迫性尿失禁


この3つがあれば過活動膀胱と判断されます。

過活動膀胱がある場合、尿失禁が心配で外出先などでトイレがあれば尿意がなくても、用心し過ぎて早め早めにトイレに行くようになり膀胱の容積(膀胱が尿を蓄える量)が小さくなってしまいます。そのため、トイレに行きたくなる尿意を感じる回数が多くなるといった症状の悪化につながります。その人の膀胱容量の半分くらいで感じる尿意は尿道の出口に近いような所がザワザワしてトイレに行きたいような感覚がします。それが、最大膀胱容量のぎりぎりまでがまんすると、出口ではなくて、お腹の方で引っ張るような感じの尿意に変わるといわれています。尿意が出てトイレに行ったが下着をおろすのが間に合わない。このようなことを防ぐためには、尿意は波のように強くなったり弱くなったりします。尿意が、ピークの時にトイレに行くと漏れやすくなるため、尿意が落ち着いた時に骨盤底筋を締めながら、ほかのことを考えてトイレまで行くというのがコツになります。普段から、膀胱容積を大きくするために、尿を膀胱に多く溜める訓練。おしっこを我慢する膀胱訓練もお勧めです。

蓄尿障害

腹圧性尿失禁
咳やくしゃみをしたり、立ち上がったり重いものを持ち上げたりして腹部に力がかかった瞬間に、尿がもれるもの。女性に多い。出産や加齢などにより骨盤底筋の収縮性が低下して起こる。骨盤底筋体操で症状が軽減。
切迫性尿失禁強い尿意が急に起こり、トイレまで我慢できずにもれてしまうもの。膀胱が勝手に収縮してしまう過活動膀胱が原因の一つ。高齢者で多くみられ、脳血管障害などが原因となることもある。前立腺肥大も原因になる。
膀胱炎頻尿、排尿痛、残尿感など。細菌性の膀胱炎の場合は抗生物質・抗菌薬の服用が必要。
間質性膀胱炎細菌感染を伴わない、慢性の膀胱炎症。頻尿、尿意切迫感、尿が膀胱に溜まったときの下腹部や膀胱尿道部や膣の痛み。原因不明の膀胱炎症状が続くときは専門医の受診が不可欠。
神経性頻尿器質的な異常はないが、ストレスや緊張などにより頻繁に尿意を催すもの。

 排尿障害

前立腺肥大
尿が出にくい、力を入れないと出ない、尿の勢いが弱い、尿が細くなっている、残尿感など。
溢流性尿失禁膀胱の収縮力が低下し、膀胱が一杯になって少量の尿があふれ出てしまうもの。脊椎の損傷などで神経が障害を受けたとき(神経因性膀胱)や前立腺肥大などによって起こる。糖尿病が原因となるケースもある。膀胱の収縮を抑える抗コリン薬の服用で、膀胱が充分収縮できないで、残尿が膀胱にあるとき頻尿をおこすこともある。頻尿治療の目的で使用する薬が頻尿を悪化させる可能性があることにも注意が必要です。

気になる言葉 ~尿取りパット

尿漏れ対策に、生理用ナプキンを流用する方がいらっしゃいますが、尿取りパットと生理用パットでは、作られた目的が違います。実際に人工尿で両者を比較してみると、尿取りパットは、人工尿をたらした直後は、ある程度の漏れや戻り、においがあったものの、試した商品では3分後までには、急速に乾燥、消臭されました。

尿を保持できる量、尿漏れ後の肌触り、脱臭効果など尿漏れ用に作られたパットのほうがあきらかにすぐれています。このような尿ケア用品を解体してみると、自分の重さの数十~数百倍もの水を吸収することができ、圧力をかけても、吸水された水は保持されたままで、ほとんど戻ることはないといった特徴をもつ高吸水性ポリマーが、粒状のまま、内部のシートにからみつくようにしてライナー全体に散在していました。

両サイドの縁のところにも存在し、万が一、ずれてしまった場合でも、下着まで濡れる心配はないのではないかと思われます。尿取りパットの購入には抵抗があるかも知れませんが、これらを利用し安心して日常生活を送っていただきたいと思います。もちろん男性用の商品もあります。